長い年月,少女はじいさんとずっと海の上で暮らしている

港まで客を小船で迎えに行き海の上に浮かぶ船の上で客に釣り場を提供する仕事で生計を立てている 少女は船でずっとじいさんの帰りをまっていてずっと陸にはあがったことがない

この二人、祖父と孫だとおもいきや実は血はつながっていないらしい

それは常連客も知っていていずれ少女が16歳の誕生日を迎えたらじいさんと結婚するつもりだという

うわさ話をする 結婚したら毎日抱くだろうなとうらやましがる客たち

そのうわさは本当でじいさんはカレンダーにこの日に結婚と印をつけ一日が終わると日付にばってんを書いていき、日ごとに心待ちにしているようだ

ここの弓占いは当たると常連客の間では定評があり船の側面に描かれた如来の絵の前でブランコをこぐ少女に向かい弓を射る爺さん

客はなんて危ないことをするんだと驚きますが命を預けられる信頼関係があってこそできるようだ

少女は弓がささった場所から引き抜き占いの結果をおじいさんにこそこそと耳にささやく

それをまた同じように客にささやくじいさん

聞いて怒り出す客、良よくない結果だったよう しかも当たるからなおさら腹立つらしい

(全編を通してこのおじいさんと少女は声をだしません。話すのは弓占いの結果を伝えるときだけしかも耳にだけささやいてるので何といってるのか聞こえません)

この客は腹いせに爺さんのスキをねらい縛り上げ、少女を襲おうとします。しかし船内の中を逃げ回る少女客は少女の行方がわかりません甲板の上であたふたしているとグサっと矢が飛んできます

少女は弓で矢を放ちそれは客の足に命中する 恐れる客、不敵に微笑む少女

駆けつけたじいさんは少女に何もなくて安心します


そんなおだやかな二人の日々に変化が現れます

ある日客としてやってきた父子、父のほうは前から常連客だが息子ははじめての様子

少年は船に少女が住んでいることに興味をもちます

船の上に渡された板だけのトイレで用を足している少女を少年はみてしまいびっくりしますが少女は平気な様子。

少年は釣りをしながらウォークマンをきいていて

船上だけの生活で外部を見たことのない少女は少年に興味を持つ 少年は少女に音楽を聞かせてあげることに

それを見たじいさんはあからさまな嫉妬をしめしウォークマンをとりあげむりやり少女を船内へひっぱっていきます

この船は宿泊もできるようで船室は違えど同じ船内で客とじいさんと少女は寝ることに

少年に興味をもった少女は自分の部屋を抜け出し楽しそうに少年の寝床にもぐりこみます

気づいた少年、二人でわらいながらじゃれあいます 二人の関係はプラトニックでじゃれあいも子供の遊びのよう

しかしじいさんの不信感は募っていきます少女の心が少年に移っていってると…

少年は陸に帰ることに別れ際に少年はウォークマンを少女にあげます

じいさんが客を迎えに言ってる間に少年がくれたウォークマンを聞く少女

いつしかヘッドホンは本体から抜けて音は聞こえないはずですが少女には心地よい音楽が聞こえてる模様

数日たちまた再度少年がとして客現れる

喜ぶ少女、爺さんはおもしろくありません今までなら手伝っていた荷下ろしも少女は気がむかなくなっていました。


少年は必ず少女が誘拐されたという証拠をつかんでくると

数日後戻ってきた少年は両親が少女を探すために作られたビラを持っていました

少女は小さいときに爺さんに誘拐されずっと船で暮らしてきたのでした


占ってくださいこの子はこのまま船に残るのがいいのか僕と一緒に帰るのがいいのか

首をくくり自殺を、はかる爺さん

船が離れるほど首が締まり苦しむ、

例え占いが離れることを示しても爺さんと結婚すると

船の上で韓国の伝統的な結婚式が行われます。

最初は納得いかなかった少年ですが式が進むに連れ、諦めサッパリした顔に。

小舟で初夜に向けて出発。

じいさんは満足したかのように笑み空に矢を一発放ったあと海に身をなげます

あぁじいさんは少女と

結婚できて満足したんだなあと思っていたら予想外のことがおこります

少年のいる本船に操縦者がいなくなった小船が意思をもっているかのように寄ってきます

中にはぐっすり寝たままの少女しかいません 少年が不信に思っていると

寝ているはずの少女の体が勝手に動いていくのです

自ら足を抱えゆっくりと腰と動かしまるで見えない相手と初夜を迎えているようそこに先ほど空放ったはずの爺さんの弓が降ってきて少女の足の間の板にグサッとささる

ありえない超常現象のようなことが…!

苦しそうにあえぎ始める少女を抱きかかえ混乱する少年

板に刺さった矢を抜き悟ったように微笑む少女 なぜか矢の先端には血がついています


小船に移り今度こそ船から離れるふたり

すると爺さんがあれほど修理しても動かなかったエンジンが一人でに回りだし

船が意思をもったように小船を追いかけてきます

少女がさよならをするように手を振ると船は動きを止めゆっくりと海に沈んでゆきます。

海をバックに残った爺さんの弓に耳を当て心地よい音を聞いている少女

ピンと張った弓のように生きたいとキムギドクのメッセージが流れて終わります。


バットエンドの多いギドク作品ですが弓はなんだかスッとするいい終わり方で

ギドクも大人のファンタジー映画を作りたかったといっていました

なぜか誘拐犯の爺さんを応援したくなったり離れた少女が戻ってきてホッとしたり

爺さんの幽霊?や船が勝手に動いたりなどありえない現象が起こっているのにふと感動して涙がでてきたり

この映画は見ていると知らないうちにキムギドクの手練にやられているのかもしれません






NATUKI IROHANi's Ownd

好きな映画の感想、ネタバレを書いています

0コメント

  • 1000 / 1000